SDGs 17のゴールを達成したいなら知っておきたいこと

 
 
SDGsを達成し、
サステイナブルな社会
を生みだすには
巷ではあまり語られていない、
とある秘訣があります。
 
それがなければ、
SDGsの達成は困難だろう、
というほど大切な要素です。
 
そのことを明確に
理解しておくだけでも、
SDGs17のゴール達成へ向けて
着実に前進しはじめることが
できるくらい効果的なものです。
 
社会課題の解決に
ながく取り組んでいる方々は
すでにそれを行なっている方も
多いでしょう。
 
ですが、
SDGs17のゴールの達成、
サステイナブルな社会のために
それを明確に意識して
活用している人は
まだ少数派かもしれません。
 
さっそく本題へ、
と言いたいところですが
その前にSDGs達成の軸となる、
ゴール17を詳しく見てみましょう。
 
そうすれば、
ここでお伝えようとしていることが
よりわかりやすくなるはずです。
 
 

SDGsの達成を支えるもの

 
SDGs17番目のゴールといえば、
パートナーシップ。
 
そして、パートナーシップといえば、
SDGsのウエディングケーキモデル
でしょう。
 
これは、SDGsの17のゴールを
環境、社会、経済、そして
ゴールすべてを達成するのに必要な
パートナーシップを軸に
わかりやすく整理したものです。
 
 
 
サステイナブルな社会を実現するための鍵、パートナーシップの大切さを表す、SDGsウエディングケーキモデル
SDGs Wedding Cake Model
ストックホルムレジリエンスセンター
 
SDGsを理解するうえで、
大切な概念の一つ、
プラネタリーバウンダリー
を提唱した、環境学者の
ヨハン・ロックストロム博士。
 
エコシステムサービスの概念を
体系化し提唱した、環境経済学者の
パヴァン・スクデフ氏。
 
この二人が体系化し
提唱しているものです。
 
図を見て分かる通り、
SDGsを達成するには、ゴール17の
パートナーシップが欠かせません。
 
だとすれば、
そのパートナシップは
どうすれば生みだすことが
できるのでしょう?
 
 

いろいろな形のパートナーシップ

 
その秘訣を
しっかりと理解するために、
まずはパートナーシップを
少し詳しくみていきましょう。
 
一言でパートナーシップ
と言われても、
思い浮かべることは、
人それぞれ。
 
恋愛から夫婦関係、
職場での関係などなど。
 
ここでは、SDGsを達成し、
サステイナブルな社会を
つくっていく、という文脈での
パートナーシップを見ていきます。
 
 

SDGsを達成するパートナーシップの形

 
パートナーシップは、
その特徴で大きく3つの形に
分けることが出来ます。
 
その一つは
SDGsの達成には欠かせない。
と言えるほど、
重要なものです。
 
下の図は、国連が出している
SDGs達成へ向けた、
パートナーシップ構築のためのガイドブック
(The SDG Partnership Guidebook)
からのものです。
 
パートナーシップの3つの形が
連続的な度合いとして表わされています。
 
 
SDGs、サステイナブルな社会をつくるのに必要なパートナーシップの3タイプ
The SDG Partnership Guidebook, p.24より
1)Win-Winなタイプ(図左)
 
 
図の一番左側のパートナーシップは、
それぞれの組織のために、
互いの組織のリソースを活用するタイプ。
いわゆるwin-winのイメージです。
 
例えば、企業が非営利団体に
出す助成金。それは、
企業のイメージアップにつながり、
また団体は資金的に助かります。
 
あるいは、異なる非営利団体が
スキルや知見を交換し、
それぞれのプログラムに
磨きをかける。
 
そんなイメージです。
 
 
2)チカラを合わせるタイプ(真ん中)
 
 
真ん中は、互いの組織の強みを発揮し、
弱点を補完するタイプ。
 
そのことで、共通の目標へ
より大きなチカラを
発揮していくタイプのものです。
 
さまざまな団体、組織が協力して
大きなキャンペーンを成功させる。
そんなイメージです。
 
昔、ホワイトバンドプロジェクト(古い 汗)
「ほっとけない 世界の貧しさキャンペーン」
なんてものがありましたが、あのイメージです。
 
昔ながらの開発モデルも
これに当てはまります。
 
 
3)システムそのものを変容させるタイプ(右側)
 
 
そして、一番右側が、
システムそのものに
本質的な変容をもたらすタイプのものです。
 
例えば、衣類を製造するために
使用していたコットンを、
より環境や人に優しい
オーガニックコットンに切り替える。
 
そのために、サプライチェーンの
利害関係者が集まって、
互いの視点やリソースを持ちより、
サプライチェーン全体を
切り替えていくようなイメージです。
 
実際は、
3つの特徴のどれかに
きれいに当てはまる、
というわけではありません。
 
どれかの特徴がより強く現れたり、
中間的なものだったりと、
度合いの強弱をもっています。
 
いずれにしても、
あらゆるタイプのパートナーシップが、
場面と目的によって必要です。
 
ですが、SDGs達成へ向けて
社会や経済の根本的な変容を
もたらし、大きく前進させるのは、
3つ目のタイプです。
 
 

SDGs達成にはシステムの変容が必要

 
 
17のゴールそれぞれを見て分かるとおり、
SDGsの達成にはシステムの変容が
不可欠です。
 
モノの作り方、働き方、天然資源の活用、
貧困の削減、教育、住みやすく災害に強い
まちづくり、などなど。
 
どれをとっても、
さまざまな利害関係者が話し合い、
モノゴトのあり方、プロセスを
アップデートすることが
要求されます。
 
でも、そんなパートナーシップ
いったいどうやったら、
つくれるのでしょう?
 
ここで必要になってくるのが、
対話というやつです。
 
 

対話はSDGs達成を前進させる

 
 
なんだ…対話か。
と一瞬おもったそこのアナタ。
 
カラフルな付箋やマーカー、
時にはグラフィックを活用した、
和気あいあいとした
話し合いの場。
 
というイメージが強いですが、
それは、ほんの入り口です。
 
あなたが自分の、
上司や部下、同僚。
あるいは、奥さん、ご主人、
子どもやご両親と、
最後に本音で率直に話したのは
いつですか?
 
 
・・・
 
 
突然、その難しさを
実感したのではないでしょうか?
 
対話というものは、
あたり前の間柄で行うことの方が、
そうでない間柄で行うことよりも、
難かしいものです。
 
関係性が近くても
それほどではなくても、
利害関係や感情が絡んでくるほど、
それは難しくなります。
 
感情をゆり動かすような
大切なことについて、
率直に話をすることを
可能にする。
 
必ずしも利害の一致しない人たちが
共通の課題の解決へ向け、
それぞれが持つ既成概念を超えた
ソリューションを見出していくプロセス。
 
マルチステークホルダー・ダイアログ
とも呼ばれる、このプロセス。
 
これこそが「対話」の真骨頂です。
 
 

効果的な対話に必要なもの

 
パートナーシップが
システムの変容につながるような
対話のプロセスは、
どう実現すればいいのか?
 
効果的な対話の背後には、
デザインされたプロセス、
つまり設計があります。
 
利害関係者が
感情を動かされるような
大切なテーマについて、
率直に本音で話す。
 
共通の課題の解決へ向け、
それぞれの既成概念を超えた
ソリューションを見出していく
プロセス。
 
これを、設計することが
必要なんです。
 
 

対話の基本設計

 
ここでは、
効果的な対話の、
鍵となる要素を簡単に紹介します。
 
 
まず、
 
  • システム全体を象徴する関係者が関与していること
  • 利害関係者が、本音で率直に話せる仕組みがあること
  • 利害関係者が、自発的かつ自己組織的に話せる仕組みがあること
  • 場の状態に気を配り、ときに見守り、ときに導く、中立の存在がいること
 
ざっくり、
この4つの要素が必要です。
 
これらの要素があることで、
まず、関わるシステムの全体像が
見えます。
 
また、当事者から、
リアルな課題とチャンスが、
浮かんできます。
 
そして、全員にとって
望ましい方向性が、徐々に
現れはじめます。
 
もちろん、
生身の人間の、さし迫った
利害関係が関わることなので、
絶対の保証はありません。
 
だからこそ、4つ目の要素。
 
場の状態に気を配り、
ときに見守り、ときに導く、
中立の存在によって、
その可能性を高める必要があります。
 
 

まとめ

 
ここまでで、
SDGs達成の秘訣が、
対話であること。
 
対話が、
サステイナブルな社会を
つくっていくための
具体的で効果的な行動だということ。
 
そんなことが、
見えてきたのはないでしょうか?
 
次回は、対話とは何なのか、
システムの変容をもたらすチカラが
どのように生まれるのか、などを
より詳しく見ていきます。
 
 
お楽しみに。
 
 
東 千恵子
 
 
サステナ・パンク
 
 
ーサステナ・パンクのマントラー

社会、環境、生きることについて

あたえられた答えをうのみにせず、

みずから考え、行動する。

求めた答えがなければ、みずからつくり出す。

その繰り返しが、望んだ現実を生みだしていく。

 

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出典:
SDGs wedding cake model:
 
The SDG Partnership Guidebook, p.24
SDGs 17のゴールを達成したいなら知っておきたいこと

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